イタロ・カルヴィーノ

『宿命の交わる城』。「本書はまずタロット・カードの絵模様で作られ、ついで⽂字に書き写された。カードの群れが次々に浮かびあがらせた絵物語。その意味を汲み取って、⽂学の世界へ再構成したのである」と、イタロ・カルヴィーノは、巻末に収められた「⽇本の読者のために」のなかで⾃ら語っています。

読み進めながら、もの⾔わぬカードの⾔葉に⽿を傾けることで、「宿命の交わる城」を追体験できるのも、タロット・リーディングのたのしみのひとつです。